カードアイコンの版権イラストへの酷似に対するお知らせとお詫び
平成28年9月14日
重大工房代表 恵満
この度、外部より重大工房(以下、弊サークル)頒布物のカードに使用されているアイコンについて版権イラストと内容が酷似しているとのご指摘を受け、制作された経緯含めて調査致しました。
その結果、版権イラストからのトレスがあったものと判断します。弊サークルのチェック能力不足からこのようなものを流出させてしまった事態を重く受け止め、企画参加者およびファンの皆様へ深くお詫び申し上げます。
詳細な内容と今後の対応について下記の通りに報告いたします。
1.指摘内容
カードNo.112『風鳴弦十郎』に使用されているOTONAアイコンが既存版権イラストと内容が酷似しており、該当する画像同士を重ねた際に輪郭線が一致します。このため、所謂「トレス」ではないかとの指摘を受けております。
2.制作経緯
該当アイコンは平成28年5月に弊サークルより、あまのしかる氏(以下、担当者)に製作依頼を出し翌月に完成しております。製作依頼時の指定内容は文章のみの伝達であり、「司令のシルエット+OTONAの文字(原文ママ)」です。
本件の発生にあたって担当者へヒアリングを実施したところ「模写してどこを塗りと抜きにするかの画像を作成し、それをIllustratorのパスツールでなぞりました(原文ママ)」との回答を得ております。ただし、この模写に関しては、模写画像のデータは残っていないとの回答でした。
3.流出経緯
該当アイコンは弊サークル代表およびカードデータ制作者によるチェックが実施されました。その際のチェックでは「1.指摘内容」の既存版権イラストとの関連性に気付くことができませんでした。そのため「問題なし」とされて印刷データが制作され、今回の流出に繋がりました。
4.弊サークルの見解と今後の対応について
「1.指摘内容」および「2.制作経緯」より、担当者による「模写して制作した」というエビデンスが無いため「トレス」であると判断致します。なお、担当者とのメールのやり取りの中で弊サークル側から「トレス」するよう指示を出した記録はございません。
よって本件は弊サークルのチェック能力不足に起因するものと結論し、「トレス」した頒布物が流出した事態を重く受け止めて、既に印刷されてしまった現品の交換対応と再発防止策を展開致します。
5.現品の交換対応
該当アイコンを修正した「No.112 風鳴弦十郎」のカードを、問題となったカード現品を回収および交換致します。回収および交換開始時期は平成29年1月からとし、詳細な配布方法が決まり次第お知らせします。
現時点よりも後(本件発生から交換開始までの間)で問題となったカード現品を入手された場合でも、交換対応致します。
6.再発防止策
弊サークル内でのチェック体制を見直し、従来の2名から増員の上で対応いたします。増員はサークル外からの協力を得て実施し、再発防止策と致します。
また、イラストレーターの募集要項では「トレス」に関して言及しておりません。今後は募集要項を見直し、「トレス」が発生しない予防策を実施します。
7.担当者の処遇について
担当者を企画参加者から除名し、今後は弊サークル企画に対して新たな担当を割り振らないこととします。
取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。
今後とも弊サークル企画をかわらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。